最近世の中を騒がせた事件の一つと言えば、やはり「酒井法子事件」だろう。独女世代にとっては、アイドルからママ女優になるまでをメディアを通して見つめてきただけに、衝撃は大きかったのではないだろうか。
この事件の一連の報道合戦を見ているうちに、彼女のイメージが変わったと語るのは、会社員の幸子さん(仮名・30歳)。
「清 純キャラで売っていたのりピーは、『男の理想に自分を合わせてみせる人』というイメージでした。そういうのって、女から見ると、ちょっと親近感が沸きにく いですよね。でも、今回の事件で、この人にも『こういう自分でいたい』という欲があったんだな、と思いました。もちろん、覚せい剤は犯罪だし、理解も許容 もできない。でも、クラブで生き生きとDJプレイする姿を見て、『ああ、この人って、本当はこういうアクティブな人なんだ』と思ったら、前より人間味みた いなものを感じたのも事実」。
この事件で、「母親」というものについて考えてしまった、と語るのは、尚美さん(仮名・36歳)。
「コ メンテーターのコメントやブログなどで、逃走した彼女のことを、『子供を捨てて逃げた』と言う人がいることに、違和感を覚えました。『逃げた』ことがなぜ 『子供を捨てた』ということになるのかがわからなかったです。報道では、子供を知人に預けて、途中連絡もしているわけでしょ。問題なのは、覚せい剤を使用 したことと、逮捕を免れるために逃げたことであって、それを『子供を捨てた』と言うのは、ちょっと違う気がするんですよね。それに、個人情報規制などと主 張するこの時代に、彼女の子供のことや家族のことを根掘り葉掘り調べて報道するメディアに狂気のようなものを感じました」。
一方、契約社員の百代さん(仮名・35歳)は、のりピー事件で「世代」を実感したという。
「彼 女に逮捕状が出た時、仕事の休憩時間で同僚と話をしていたのですが、別の同僚が、『今、ネットのニュースで見たんだけど、酒井法子に逮捕状だって!』と教 えに来て。取り立ててファンでもなかったけど、衝撃を受けましたね。周囲も同様らしく、同世代の同僚と『どうしてそんなことになっちゃったんだろうね~』 と話していました」。
のりピーより少し年下の百代さんたちの世代は、トップアイドルとして活躍する彼女を知っている。だからこそ、特に好きと言うわけでなくても、ショックを受けたというわけだ。
「そ の後、たまたまこのニュースを取り上げている若い世代のブログを見つけて読んだのですが、『なんでこの人の逮捕でこんなに大騒ぎするの?』と書かれてい て、驚きました。若い世代にとっては、たまにCMで見かけるくらいののりピーがどうしてこんなに騒がれるのか、わからないみたいですね」
ドラマ「星の金貨」や「ひとつ屋根の下」にハマッていた世代としては、「人気アイドルから安定したママ女優になれたのに、どうして?」という思いがあるから、ついつい報道も見てしまう、と百代さん。
今回、この事件をテレビや新聞、雑誌などはこれでもかというほど報道していたが、こうしたメディアの第一線で現在活躍している人たちは、まさにのりピーの アイドル時代から知っている30~40代のはず。だからこそ、前出の百代さんのように、『順風満帆なキャリアを積んできたのになぜ?」という疑問を捨てら れないのかもしれない。
いずれにしても、今後、のりピーがどう変化していくのか、世の中の関心はそう簡単に冷めそうもない。



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